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多慶屋
多慶屋
 
 今回は御徒町に店舗を構え、創業60年を超える老舗の総合ディスカウントストア「多慶屋」に、合格者インタビューにうかがいました。
多慶屋では、第11回2級リビングスタイリスト資格試験において団体受験を実施し、見事全員合格で14名のリビングスタイリストが誕生しました。インタビューにご協力いただいたのは、家具館において、主にソファーの販売を担当している小嶋康男さんと、カーテンの販売を担当している渡部麻衣子さんです。(全2回)

前回に引き続き、「多慶屋」の合格者インタビューを掲載いたします。
第2弾となる今回は、カーテンの販売を担当している、渡部麻衣子さんのインタビュー内容です。(全2回)
 


●第2回インタビュー(株式会社多慶屋)

 
合格者インタビュー 販売担当 渡部 麻衣子さん
 
―この度は合格おめでとうございます。最初にリビングスタイリスト資格試験の受験動機からうかがいたいと思います。
 「自己のスキルアップには、以前から興味がありました。リビスタ以外の試験を受けたこともあります。今回リビスタの受験要項などを見て、今までに出会ったことの無かった、「リビング」全体に対する資格だと知り、とても興味を持ちました。最初のきっかけは興味本位というのが正直なところですね(笑)とても面白いな、と思いましたよ。」

―受験に向けてどのような準備をされましたか。学習方法などを教えてください。
 「私の場合、過去問題を中心に学習しました。学習した内容の中には、実際の接客に活かせるような内容が非常に多いな、と感じました。そういった問題を考える時は、頭だけでなく実践することで、生きた知識として吸収することが出来ました。中には使い慣れない敬語などもありましたが、硬くなりすぎず丁寧に伝える方法など、自分なりに色々工夫することも出来ました。」

―試験に合格した後は、どのような変化がありましたか。資格が役に立った経験などを教えてください。
 「もう十数年も同じ職場で働いています。最初は単純に『お客様に喜んでもらいたい』という気持ちが強かったけど、今はどうだろうか、ということを考えるきっかけになりました。また、周りの社員の見本となれるような行動をしないといけない、という良い意味での緊張感を感じながら仕事に臨めるようになりました。資格を取得したことによって、今まで以上に何が出来るか、お客様への誠意をどれだけ出せるかを意識するようになりました。内面的に変わった部分が大きいですね。」

―いつもお客様の事を考えているのですね。
次は御社の魅力を教えてください。

 「私からは、働く側から見た魅力を答えさせていただきます。当社は価格と品揃えに絶対の自信があります。そのため、お客様からは『ここに来れば何でもあると思った。』『多慶屋さんなら置いていると思ったよ。』などの非常に嬉しい言葉をいただきます。
また、全ての社員が体験するわけではありませんが、年に1、2度の人事異動で、それまでとは全く違った売り場に配属されることがあります。その場合、より沢山の商品に接して、より沢山のお客様と、色々な販売の方法を通してお付き合いすることが出来るわけです。これは、働く側としては大きな魅力ですよ。 」

 
 
今回は女性物のアパレル、生活家電を扱う売場、そして装飾品を扱う売場をご案内いただいた。この他にも、食品売り場を見学したが、あまりの活気に撮影は断念。

―渡部さんも異動を経験したのですか。
 「はい。私自身、リビング関連の売り場に配属される前は、鍋や食器などのキッチン用品売り場にいました。リビングの商品とは異なった接客方法や注意点などがありましたよ。でもどちらにも共通して言えることがあります。それは、どちらもお客様の生活に密着した物だということですね。」

―なるほど、いろいろ経験されてきたのですね。それでは渡部さんのお仕事についてお聞きします。現在担当する業務の内容を教えてください。
 「私はカーテン売り場の販売を担当しております。カーテンは女性のお客様がお選びになる確率が圧倒的に高いですね。ご来店いただいたお客様が、商品をお選びになる際にアドバイスを行います。その他にも、後輩のコーチングや、商品の展示レイアウトを通して、一つの売り場を作り上げていくことも私の仕事です。」

―非常に多くの業務を担当されているのですね。大変ではありませんか。
 「確かに仕事の範囲が広くて大変です。でも、その大変さに見合ったやりがいがあります。カーテンは、引越しして最初につける物だと思います。そして、家の印象を決める重要な要素でもあります。色や素材など、私のアドバイス一つで、お客様のお部屋の印象が決まってしまう。そう考えると責任重大な仕事なんですよ。」

―確かにすごくやりがいを感じますね。
最後に仕事で苦労していることや、今後の課題を教えてください。

 「プロとして働いていますので、売上を上げなければいけません。一方で、『お客様に喜んでもらいたい』という気持ちも強く持っています。たまに2つのバランスが崩れてしまい、その折り合いの付け方で悩むことはありますね。 また、同じ売り場に何年もいると感覚が鈍化して、新しい情報にアンテナが張れなくなってしまう事があります。いかにモチベーションを維持するかが今後の課題ですね。これはすごくパワーがいることですが、日々努力は怠らないようにしていますよ。 他にも、自分の行動が周りにどれだけ良い影響を与えられるか、ということも常に考えています。お客様の口コミで成長してきた会社なので、売り場に立つ販売員の教育は絶対に必要です。今後も気を付けていきたいと思います。 」

―インタビューを通して、渡部さんが本当にお客様のことを考えて働かれている事を感じました。リビングスタイリストとして理想的な姿だと思います。本日は長い時間お付き合いいただきましてありがとうございました。今後益々のご活躍を期待しております。


合格者インタビューをご覧の皆様へ一言




●第1回インタビュー(株式会社多慶屋)

 
合格者インタビュー 家具館2階 販売担当 小嶋 康男さん
 
―この度は合格おめでとうございます。最初にリビングスタイリスト資格試験の受験動機からうかがいたいと思います。
「ありきたりな理由ですが、自己のスキルアップのために受験したいと思いました。僕は入社して14年経つので、仕事の基本に立ち返る意味でも、いろいろ自分なりに学習してみたいと考えていました。ただ、当社は資格取得の推奨や支援などには疎い面があり、興味はあっても、実際に受験するというようなことはありませんでした。
今回上司からリビスタ(リビングスタイリストの略称)の試験を紹介され、団体受験という制度で、会社の中で都合の良い日時に受験できると知りました。普段忙しい自分にとって、良い機会だと思い、受験しようと決心しました。」

―受験に向けてどのような準備をされましたか。学習方法などを教えてください。
 「僕の場合勉強できる時間が限られていたので、通勤中(電車の中で)や、休みの日に勉強しました。基本的には、過去問題集と公式テキストを使って学習しました。ひと通りこなしましたね。」

―過去問題集と公式テキストをひと通りとなると、かなりのボリュームになりますが、効率的に学習するコツは何ですか。
「ひと通り勉強した中でも、接客に関する内容など自分の得意分野については、基本を押える意味で、確認程度で済ませました。逆に自分が苦手だと感じるところは、重点的に勉強しました。今回勉強して思ったことは、全ての人に言えることですが、基本は大事だということです。」

―試験に合格した後は、どのような変化がありましたか。資格が役に立った経験などを教えてください。
「まずは名刺と名札ですね。『リビングスタイリスト』の肩書きをしっかりと入れました。お陰で箔がつきました(笑)実際お客様にもアピールできていますよ。今までも当社のサービスにご満足いただき、商品をご購入していただいたお客様は多いですが、これからは今まで以上の信頼を獲得できると思います。また、自覚の面でも大きく変わりました。自然と気持ちが引き締まります。」

―確かに名札は目に付きますね。しっかりと入れていただきありがとうございます。
さて、ここからは御社に関する内容をおうかがいします。まず初めに、御社の魅力について教えてください。

「当社の魅力ですね。一番は価格にこだわっているところです。入社当時から、上司や先輩に、価格は他社には絶対に負けないと口すっぱく言われ続けてきました。また、当社はCMや宣伝を一切していない会社なんです。それでここまで大きくなったのは、お客様の口コミによる力がほとんどです。『何十年と多慶屋さんにお世話になっているよ』と仰ってくれるお客様も沢山います。それくらい伝統のある会社なんですよ。今後は、良い伝統は残しながらも、新しい試みも、若い社員で率先して行っていきます。日々会社の看板を意識して働いていますね。」

―お客様の口コミで大きくなったというところが、多くの人に愛されている会社だということを感じさせますね。 それでは、小嶋さんのお仕事についてお聞きします。現在担当する業務の内容を教えてください。
「当社では一人の社員が、重複して業務を担当することがあります。私の担当はソファー売り場ですが、入学シーズンは、ランドセルの販売も担当します。季節商品は、その時期以外売れませんからね。」

―季節によって担当する商品が替わるのは面白いですね。やはりそれだけ扱う商品が多いからでしょうか。
「そうですね。生まれて、親になり、孫が出来る。その全てのシーンにおいてお客様と関わることのできる商品力が当社の自慢です。本当に何でも揃いますよ。」


 
 
多様な商品を扱う多慶屋。写真は寝具売場、
スポーツ用品売場、家電売場を撮影した物。
「商品力が自慢」という言葉もうなずける。

―仕事で苦労していることや、今後の課題を教えてください。
「一番は売上を上げることですね。様々なフロア(売り場)がありますが、基本的にはそれぞれのフロアが売上を上げるために頑張っています。また、個人営業とは違うので、先輩や後輩など多くの仲間と一緒に働いています。常に周囲の人間を巻き込んで、販売意欲を盛り上げていくこと、それを持続させることを考えて働いています。これは悩みというよりは、日頃から気をつけていることですね。」

―顧客満足度に、特に重点を置く御社だからこそ、社員一丸となって取り組むことが大事なのですね。本日は長いお時間付き合いいただきありがとうございました。「リビングスタイリスト」として、今後益々のご活躍を期待しております。


合格者インタビューをご覧の皆様へ一言